ドールハウス KIMURA

 小人の家? 
 それほどリアルな家のモデル

ドールハウスKIMURAの写真一枚

ドールハウスKIMURAは、ミニチュア工芸作家である「Hiroyuki &Kyoko」のお店である。お客様の制作に役に立つ材料、専門パーツや道具を中心に幅広く取り揃えている。また、サイトから注文をして配送をしてもらうことも出来るようだ。

※ミニチュア工芸作家「Hiroyuki&Kyoko」は、国際ミニチュア作家協会IGMAにて日本人初めてのフェロー会員(当協会では最高位)の認定を受けた二人。
二人は現在ミニチュアプラントの制作を中心として国内外のショーで活躍中。また、毎年開催されるIGMA主催短期合宿ミニチュア講座Guild Schoolでの講師も務めている。
なお、Hiroyuki(木村浩之)氏は日本ミニチュア作家協会JGの会長にも就任している。

〒410-0801
住所:静岡県沼津市大手町5-7-14
TEL:055-962-8810
FAX:055-962-5147
営業時間:
  10:00~18:00(4月15日から6月2日は11:00から)
 基本的な定休日:水曜日
ただ、イベント参加などによる特別な休日もある(※詳しくはHPにて)

 ドールハウスとは

ドールハウスの写真

ミニチュアサイズの家の模型のことで、一般に実物の12分の1のモノが標準定義とされている。子供の「おままごと」の玩具として誕生。だが、今では趣味として楽しむ大人が多い。楽しみ方は家や部屋をじっくりと作り込む、小物などのミニチュアをディスプレイにするなど、さまざまである。

 歴史

ドールハウスとよばれているものが最初に作られたのは、16世紀頃で、発祥はドイツ、またはオランダと言われている。当時は玩具やコレクションとして、上流階級の間で親しまれていた。記録に残っている最古のドールハウスは1558年、現在の南ドイツ、ババリア(バイエルン)地方の公爵、アルプレヒト5世が娘のために作らせたもの。しかし、1674年に焼けてなくなってしまった。

現存している物で最古のものはドイツのニュールンベルグのドイツ国立博物館に展示されている「ドッケンハウス(1611年)」である。

取材録はこちら

参考
ABUのドールハウス

取材録・ドールハウスKIMURA

四月に発売されたAqoursのCD『Happy Party Train』
一か月前に公開された恒例のPVに登場し、話題となったお店『ドールハウスKIMURA』に、我々は3月末取材を許可していただいた。

取材にご協力していただいたのはオーナーの木村浩之Hiroyuki)氏。
なんとこの御仁、国際ミニチュア作家協会の最高位『フェロー会員』でもあり、日本ミニチュア作家協会の会長である正に『その道のプロ』である。

・ラブライブ!について

オファーを受けた理由は?

浩之氏
「我々もお店をやっているので。
お店は【人が来てなんぼ】です。だから、【ラブライブという作品をきっかけにウチを知ってもらえる良いチャンス】と考えました。
なので、二つ返事でオファーも受けましたね。」

・四月発売のCD、そのMV視聴動画が三月に公開されたことについて

浩之氏
純粋に楽しみです。元々向こうから『もしかしたら、人が多く訪れるので……』ということを教えていただいて。
その時に『想像を超えるくらいの人が来ますよ』ということは念押しされましたね。
額面通り受け取れば、【願ってもないチャンス、どんとこい!】だったので。」

・アニメ二期以降、沼津がどうなるか…

浩之氏
「今、この現象を好意的に受け止めているし、期待もしています。
ただ、一つだけ言えるのは『どう自分たちの商売とうまく絡めていくか』が、このブームをこれからも支えるために重要だと思うんです。

我々の店をいわゆる【聖地】として皆さん来てくれますよね。そんな【聖地】が100%グッズ屋としてやってしまったら逆に、ブームが早く去るんじゃないかなって。
作品を見て、そのシーンを描いて皆さん来るじゃないですか。
後々になって、初めて人がここに来る時に【アニメグッズで埋め尽くされていました】なんてなったら、もう【ドールハウス屋じゃない】なんてなるじゃないですか。
取材を受けた時点でウチはそういうことをしたかったんじゃなく、【あくまでもきっかけ】として訪れる皆さんとコミュニケーションをとっていき、【ラブライブの聖地】として楽しんでいただきつつ、あくまでも【自分たち自身と自分たちのお店、そして『ドールハウスという世界があるんだよ』ということを伝え】て、この後につなげていく。
各々がそれをしていくことで、もっと魅力的な街になっていくんじゃないかなって。

今のラブライバーさんたちが、後々になって、いずれブームが去って、誰も沼津からいなくなりました。じゃあ寂しいでしょう?
いずれブームが去るのはわかってはいるけども、今そこをうまくいい形に構築していければ、遺っていくんじゃないかなって考えるんですよ。
そうしていきたいですね。

要はね、関わった当事者である我々の気持ち次第なんです。
棚から牡丹餅って気持ちでやっていくのか、それともブームがいつまで続くかじゃなくて『一生続くブームにしてしまえ』って意気込みでやっていくのか。では相当大きな差が出ますよ。
今関わっている人たちはそうしようと思っているって、信じたいですけどね。
少なくとも、我々はその想いでやっています。

大事なのは人と人の関わり合いで、場所だけじゃないよね。
こうやって話をしている二人(KとアシスタントO)とも、今までなら接点はなかったじゃない?
だから、こうして話をできること自体も、素晴らしいことだと思ってます。」

・ファンについて

浩之氏
「まず不安なこととかなんだけど……

全くない(笑)」

美海きょうこ(kyoko)氏
「一つあるのは、
3/4初日(CDのMV視聴動画公開翌日)とか、ドールハウスやミニチュアのお客さんとラブライバーの方の来店が一緒になっちゃうんですよ。
店内もそんな広いわけじゃないのと、人手が足りないのでどうしてもラブライバーの方とお話はするんですけど、ちょっと蔑ろ気味になっちゃったかなって。
ミニチュアやドールハウス目的のお客さんを優先しちゃってるので『このお店そっけないかな』と思われちゃったかなと。
……【困ったこと】ではないんだけれどもね。」

浩之氏
「泡食っちゃったんですよね。
元々CDの発売が四月で、当然ながら『それまでは公表しないように』って言われてて、我々もその四月に向けて皆さんを迎える準備をアドバイスとかももらって色々としていたんだけれども。
一か月前、準備ができる前に唐突に皆さん訪れて……という戸惑いかな?」

※視聴動画での聖地公開はサンライズさんからのサプライズ。その衝撃は大変大きかったようです。

「でもまぁ、戸惑いよりもやっぱり嬉しさの方が大きかったけれどね。
減るものじゃないですし、今来た分後々人が来なくなるというわけじゃないですから。」

きょうこ氏
「予行演習って感じでね(笑)」

浩之氏
「そうそう(笑)

ただ、これがすぐ売り上げに直結するとは考えてなくて。
長い目で見て、『本来来ない人が沼津、このお店に来ている』ということが、これからの期待ですね」

・ドールハウス、そしてドールハウスKIMURAについて

・ドールハウスとは?

浩之氏
「まずは【ドールハウス】の本当の意味から。
17世紀頭にはすでに記録が残っていて、ヨーロッパが発祥なんですけども、ドイツだったりイギリスだったりと色々説があります。
現在一番有力なのはイギリスで、当時は【Doll’s House】と呼ばれてました。アメリカにわたって、【Doll House】になったんです。

もともとDoll’s Houseは比喩的表現で、【人形サイズの家】、【人形が所有するような家】で、直球に言ってしまえば【ミニチュアサイズの家】なんですね。
【人形が入る家】という意味はかけらもなくて。
ですが、Doll Houseという名称が日本に伝わるときに、『人形専用の家』、『人形を入れる家』ととらえる人が圧倒的で、今でも多くの人にはこの意味で伝わっています。
なので、このお店に興味を持って入ってきたお客さんは『人形は売ってないんですね』、『展示しているものに人形が入っていない』と不思議がります。
世界的に見ても本来は入っていないのが普通で、人形を入れない事例の方が多いです。

あとは貴族とか、豪商とか、そこから発祥しているという説もあります。
ドールハウスには、こういった富裕層の人たちが自分たちの生活を相手に自慢するために自分たちの家をミニチュアで作っていたという側面があります。
他にも時代によっては、教育玩具としての側面もありまして、ドイツのニュールンベルグ地方では、【ニュールンベルグキッチン】と呼ばれるアンティークの、【キッチンだけのドールハウス】が現存しています。
ただ、それは今みたいに縮尺が統一されてないんです。」

※現在のドールハウス縮尺は1/12と規定されている。
この当時の縮尺は1/3や1/6などと不統一になっている。

「今みたいに、貴族階級の手を離れて世界中で作って楽しむとなったのは18世紀らしいです。

アメリカ人が当時すでにアンティークだったドールハウスを本国に持ち帰ったという説があります。
ただ、アメリカ人は開拓民族なので、自分たちで何かを作るというのは昔も今も積極的なので、間違ってないかなと。

それで、アメリカ人が本国に持ち帰ったドールハウスを『これは自分たちで作ろう』と、市場のためのメーカーなど作って、そのための統一規格が生まれました。
それが1/12。【一フィートを一インチ】に置き換える。ということです。

あと、意外と意識されている方が少ないのですが、
モノづくりの世界は本来ピラミッドが自然な形で、頂点がプロ、その次にハイアマチュア、最期に一般愛好者という形で裾広がりになっています。
世界的に見れば、ドールハウスももちろん例外ではなく綺麗なピラミッドを描いています。
日本においては、ドールハウスがある婦人雑誌から『お金をかけずに手軽に作れる素朴なクラフト』として紹介されたせいか、未だに【頂点が育たない】という悩みを抱えていますね」

※『日本でのドールハウス』というと、イメージしやすいのがシルバニアやリカちゃん人形の家。
また、素朴な趣味として伝わったころは、【コーヒーミルクのカップを植木鉢に】、【珈琲豆の出がらしを土の代わりに】等というものが雑誌に載っていたという。

「ドールハウスというのは【実生活をそのまま置き換える】ものなんです。

模型との違いなどをよく聞かれますけど、『プラスチック素材をほとんど使わない』んですよ。
ガラス製品をドールハウス用に作るときは同じガラスで。陶器は陶器、磁器は磁器、金属は金属、布は布という様に。わかりやすく言えば、実生活の製品と同じ素材を使うことが主流になるんです。
【大工さんが家具調度品を全部自分で作ること】はしないですよね?しないというか、できない。
家具を専門の職人に任せたり、他から購入することと同じように、ドールハウスもプロになればなるほどおのずと分業化されていくんです。

ただ、これは世界的な流れの話で、日本では前述のとおり婦人雑誌からの影響が根強い流れです。
プロの立場でもすべてを自身で作りたい・作らなければならない的な考え方を持つ方々と、製作スタイルが二極化されています」

※私たちも家具を自分たちで全部作って置くことはそうそうないですよね、家具用の店で購入しませんか?
それと似たようなものだということです。

ドールハウスのマーケットは、ハウス一つ買って終わり!とはならないんです。我々の生活と同じなんです。家をポンポン捨てて買ったりしないでしょう?
一つのハウスの家具や調度品・レイアウトなどを変えて、世代を超えて楽しむものなんです。
そのため、ショーに訪れる方は単品のミニチュアを買いに来る目的の方がほとんど。そして我々プロは、そうしたミニチュアファンのために単品の作品を提供するんです。
分業することでその技術を限界まで高め、結果ハイクオリティなミニチュアを提供できるのです」

※海外のマーケットショーでは、プロの作家として活動すればファンがつくが、マーケットショーでの来店順位が上になるだけでしかない。
日本のように『折角だから何か買っていこう』という考えにはならず、そのテーブルに今欲しいものはなければ『また次回』になる。
また、肩書や経歴はほとんど意味を持たず、極めてシビアな実力社会であるといえる」

・ドールハウスKIMURAのこと

浩之氏
「ウチは洋品店の老舗でした。VANジャケットという物を扱っていまして。
しかしながらバブル以降ちょっと色々すったもんだした結果、商売替えをしまして。
元々美術系だったのもあって、こっちの方が自分はあうかなと。
仕入れて売るというスタイルに限界を感じていたのもありましてね」

※仕入れた商品は必ずほかのところにも売っている。
自分のところで買ってもらうという唯一無二さを求めるには自己生産でしかかなえられないかもしれなかったのだ。

「当時もっともブームがあったのと、『これは面白い』というひらめきがありまして。
最初一年駅前の方でやってたんですけど、手ごたえを感じたのでこちらに全部移って、メンズショップからドールハウスにガラリと。」

・今のドールハウスKIMURAにおける理念

浩之氏
「自分たち自身が【作家】ということも理由にはあるんですが、ヨーロッパ発祥の四百年以上続く文化を大事にしたい。

時の流れとともに文化の変化は多少どこにでもありますが、ことこの日本において文化的経緯やそのものがもつ意味合いを理解せず上っ面だけで飛びつくことには割り切れないものがあります。
日本が、ドールハウスの根底にあるものを理解したうえで日本風に変革するのであれば、それは文化の変化として良くも悪くも受け入れることになると思うのです。
今の日本の作り手は、歴史から入らず好き勝手な解釈で活動をする方が圧倒的に多い。

だからこそ、根底にあるもの、その意味を定着させようと専門店として、また作家として伝えようとし続けています。
根底にあるものを定着させてこそ、市場も定着するようになるという理念で動いてるのです。

でも、表面的に見かじった、聞きかじっただけの【本質を知らない】有名な方ばかりがメディアに出たりするので、本質が結局誰にも伝わらない。
それに、根っこまで掘り下げようとする努力が今のメディアには感じられないんです。

――だから、ラブライブを通じて一人でも多くの方に、正しいドールハウス・ミニチュアを知ってもらう為に協力しました」

ショーウィンドウから見える電気がついているドールハウスがあるが、なぜ電気がつくのか

浩之氏
「ドールハウスには、当時の生活を後世に残すっていう意味合いがあるんです。
何故本物の素材で家具を作るのか、ということと同じです。
当時の木で作られた椅子を表現するのに一番いいのはその木で作ることでしょう?
銀の食器は純銀で、白磁器は白磁器で。それ以外はダメとは言わないけれども、一番美しいのはそういった本物であることじゃないかな。
素材も文化だって言えますよ。

アンティークのドールハウスにはたまに人形があるけれども、この視点で見れば納得しませんか?
当時の住民の髪型の定番、衣装等。当時の【生活文化】を表現する為に必要だった。っていうことじゃないかなと。

つまり、電気がついているのも……?」

※そう、電気のある生活を表現すると、電気が通ったドールハウスであることに何ら問題はない。
逆に、電気のない生活時代を表現するために電気を通してしまうことはナンセンスだと考えられる。
こう考えると、ドールハウスはまさしく【現物資料】という言葉で表せるのだ。

・最後にメッセージを

浩之氏
「今、皆さんが忘れかけている【手作業】、【手作り】の良さという物をミニチュアを通じて思い越してもらいたい。
それを通じて、文化の大切さという物を知ってもらいたいです。
文化を大事にするということは、物を大切にすることにつながると思います。
手作業の難しさを体験して、理解することで初めて見える【価値】があります。
今見失いかけている【価値】を、改めて感じてください。」

 

浩之さん、貴重なお話をしていただきありがとうございました!

ドールハウスKIMURA概要はこちら

テクテクあるくわ掲載情報

このページでは、これまでのテクテクあるくわで掲載された店舗・雑学などの情報を掲載しています。
各Volごとにリンクを用意しているので、そちらへ直接跳び、気になる情報を見つけてください。

 

掲載店舗

※マップやこのサイトで紹介している店舗はラブライブ!サンシャイン!!推しのお店だけではありません。ラブライバー以外のお客さんも居ます故、マナーを忘れず、節度をもってお楽しみください。
※取材応答をいただいた店舗のみ掲載しております。

Vol 1掲載店
駅前付近エリア
御成橋~沼津港間エリア
沼津港付近エリア

VOL2掲載店

市街地の雑学

テクテクあるくわに掲載している市街地についての雑学を掲載しています。

Vol 1掲載雑学

Vol2掲載雑学

テクテクあるくわVol 1掲載店その3

沼津港エリア

松福ラーメン本店

沼津、静岡の人気ラーメン代表の一角として知られる松福ラーメン、その本店。
二十年前に開店したここが、『うまいラーメン』の始まりの地である。
他にも沼津東椎路店、熱海長浜海岸店、富士店があり、その味は多くの客を魅了し続けている。
二年前にスープなどの工場が作られたが、できるまでの間はあまりの人気故にスープ不足で、明朝までスープを炊き続けることもあったという……

ガツンとくる豚骨醤油のこってりラーメンは、油の量や味の濃さを調整出来て、自分好みの味を追求することもできる。
こってりとした味わいだけあって、職人やサラリーマンが昼には多い。
しかし、夜になると家族連れやカップルで訪れる客も多いというのが人気の証明。

人気店は向上心も欠かさない。
辛うまいヒキニクを使用した『赤うまいラーメン』が新商品として登場。
刺激を求めるあなたにお勧めする商品である。
家族や大人数で訪れるお客さんにお勧めするのがチャーハンの大盛をシェアすること。
ラーメンとチャーハンという黄金バッテリーをみんなで味わう空間は絶品である。

沼津市千本港町57-1
TEL:055-951-7277
定休日:元旦のみ
営業時間
11:30~16:00・18:00~24:00

 

みなと新鮮館・丸勘

秋にアニメの一期が終わり、冬に差し掛かっていく中、ファンの間でよく名前が挙がるようになったお店がある。
そう、丸勘というお店である。
安価な海鮮丼や定食の数々は、沼津に訪れる聖地巡礼目当ての若者たちにとって目を奪う宝石のように映ったのか、日々多くの人でにぎわっている場所だ。

そんな丸勘――元々はアジの干物原料などを卸売りしていた問屋の会社である。
沼津みなと新鮮館が八年前に設立されて以来、館内で干物を売っていたのだが、数年後には震災の影響も重なったことで客入りが減り、売り上げに悩むときもあったという。
しかし、「丼を提供したい!」という店長の熱い思いを元に、昨年から食堂としてのスペースを用意。
新鮮館で唯一観光客向けに朝早くから営業している海鮮丼のお店としても、開店した。

ラブライブが始まるようになるまでは、港近辺に訪れる客の年齢層は高齢者が多かった。
沼津港は干物を扱うお店も多く、一部の層を全店で取り合うことが多かったという。
しかし、ラブライブで盛り上がると若者が増えた。
これまでの客層だと、相席必須だった丸勘のようなテーブルを好まれなかったり、贅沢をしたいと別のお店に行くことが多かったが、今では若者たちの行きやすい店として広まっている。

「ラブライブのブームに丁度マッチしたんだなって、感じてます」

と、社長はいい笑顔で話していた。

丸勘の海鮮丼と言えば多くがワンコインと、大変お安い。
その安さは県外の方々から『こんなに安くて大丈夫!?』という心配の声が上がっているほど。
しかしご安心を、安さの理由はちゃんと存在する。
丸勘の丼に使用している海鮮の多くは魚問屋であることで、仕入れ値を安くすることができる。
丼に使うご飯は、ライスセンターに発注するのではなく、お店が自分たちで炊くことで安価に抑えられる。
これらの事情などから、多くの美味しい丼を安く提供できるのだ。

反面、お米をお店で炊くという都合上、店員が少ない時など手が回らないことも多く、ご飯を切らしてしまうこともある。
また、新鮮館の中の限られたスペースで営業しているため、大勢の客を待たせることが多いというもある。
スペースの都合上、テーブルが少ないことは申し訳ない――と、社長は苦笑していた。

また、土日祝日限定の甘えび味噌汁は社長曰く『感謝の気持ち』、ありがたくエビの味噌汁を皆で堪能しよう!

TEL:055-941-8770
住所:千本港町128-1
定休日:第二・四 火曜日
営業時間:7:30~16:00

 

沼津バーガー

※別ページ有り。リンクにて直接つないでいます。

 

千本一かもめ丸

テレビなどでも紹介される『ぬまづ丼』。
このお店はぬまづ丼が有名なお店である。

このお店の前身は『魚魚丸(ととまる)』というお店。
釣った魚をその場で調理していたということで釣り客が当時は多かったという。
今の『かもめ丸』になってからは釣り船をやっていないため、食事処としての営業を行っている。
また、魚魚丸当時のメニューの1/3が未だに残っている。
当時は寿司などが多かったが、今では海鮮丼の方がメインである。

元々漁師のお店だったということもあり、港に在る店の中でも特に漁師の番小屋のような内装をしている。
魚を客の好みに合わせて調理するスタイルは昔から変わっておらず、浜の料理屋のような感じである。
この店の売りは、『漁師飯を【料理として】手の生きた職人が手掛けて提供する』というコンセプト。
『ほかの店とは違う』ということを自信ありげに、代表は語った。

そんなお店の看板商品、ぬまづ丼は2000年に開催された『ぬまづ丼コンテスト』という、「沼津の美味しいものを詰め込んだどんぶり」のコンテストから誕生した。
47作品の丼ぶりが出展され、そこから十数作品へと絞られ、そこからコンテストが行われ、選ばれた三作品から改めて順位が決められた当企画。
そしてかもめ丸こと『千本一』は、「しらす、生しらす主体で、ご飯にアジの干物をほぐした丼」で準優勝の座に輝いた。
それから具をもっと華やかになったものが、今テレビなどでも紹介されるぬまづ丼である。

海鮮丼もお薦めだが、もう一品としてお薦めするのが『サザエのかき揚げ』や『ハラミ焼き』である。
特にハラミ焼きは魚を一尾丸ごと卸しているからこそ、提供できる。と、お薦めしていた。

沼津市千本港町101
TEL:055-952-0025
定休日:水曜日
営業時間
平日11:00~15:00・17:00~20:00
土日祝日10:30~20:00

 

魚河岸丸天・魚河岸店

昭和41年に創業してから今年で五十周年を迎える、テレビなどでも取り上げられることの多いこのお店。
創業当時は現在のお店の真向いの位置で六坪ほどの広さの食堂だったらしい。
昭和58年になり、今の位置で開店したという。
今より六年前から、みなと店が開店していて、新しい場所には昨年移転して、開いている。
未だと富士店など多くの分店が店を構えている。

このお店の代表商品と言えばかき揚げ丼。
テレビでこの特徴的な姿を見かけた人も多いに違いない。
大きな円柱型のボリュームたっぷりなかき揚げは商標や特許を取っていることでも有名である。
他にも丸天と言えば、マグロのテールシチューや、テールステーキ等も有名。
先代の社長が大変なチャレンジャーだったということもあり、多くの有名商品が誕生し、今でも名を連ねている。

他にもマグロ・ブリ・サーモン・シラス・桜エビなどふんだんに盛り込んだ『丸天丼』は平日150食、休日祝日は250食限定での提供。
豪華かつボリューミーなのに、それに反したお得な値段は、おなかを空かせる食べ盛りなあなたを満足させてくれるだろう。
料理についてくれるあら汁やご飯は一度だけなら無料でお代わりができるので、食べたりないと感じた貴方は是非頼んでみよう!

また、Aqoursがニコ生課外活動にて訪れた聖地でもあり、サインが飾られている!

TEL:055-963-0202
住所:沼津市千本港町114-1
営業時間:7:00~21:30

 

港の揚げはんぺん屋

テレビや雑誌でも紹介される、アツアツの揚げはんぺんをその場で食べられるこの店。
元々『やいづ屋』は大正4年からずっとはんぺんの卸売りを行っていた。
それが今の代になり、『揚げたてのはんぺんを食べてほしい』という想いの元、当店がオープン。
ここでしか味わえない『まかないはんぺんメンチ』や、数々の揚げたてはんぺんの美味しさが好評を呼び、何度かテレビなどにも取り上げられている。

看板商品は上記にも取り上げた通り『まかないはんぺんメンチ』。
白身魚がメインで、ほかにもイカや玉ねぎを始めとした野菜、豚挽き肉等でできたこれは、数量限定でパンにはさんで『まかないはんぺんメンチバーガー』として食べることもできる。
多い時には一日で200~300も売れるというのだから、その人気ぶりは伝わるだろうか。

また、静岡と言えばで有名なアジを使った黒はんぺんの『アジはんぺん』や
週末10~5月の間でおこなわれる実演販売で作られる、素材が毎毎に違う『俺の揚げはんぺん』などもお薦め。
実演販売は子供の目線でも見られるようになっており、大人から子供まで楽しめる空間がそこに在る。

店長は『揚げたてを食べて「美味しい!」って声が聞こえることがうれしい』と語る。
一度買った客が、港を回った後に再び買いに来てくれて、生の『声』が聞こえる様子というのは卸業だとなかなか味わえない喜び。
店頭にソースやしょうゆなど味のアクセントになるものが配備されているのはそんな店長の喜びと、はんぺんを美味しく食べてほしいという想いが表れている。

また、店長は清水エスパルスの熱狂的サポーターでもある。
店内にはエスパルス選手のサインなどが飾られている。
『サポーターに限らず、サッカーが好きな全般にも来てほしい、サッカー談義で盛り上がるのもいいですよね』
と、茶目っ気たっぷりな表情で彼は笑っているのであった。

お問い合わせ
080-3254-8810

住所
沼津市千本港町122-4

定休日
火曜

営業時間
平日:11:00~15:30
土日祝:10:00~15:30

テクテクあるくわVol 1掲載店その2

御成橋~沼津港エリア

Lotus

あげつち商店街を過ぎ、欧蘭陀館へと向かう道筋に見える隠れ家のようなお店。
2/19より焼き菓子テイクアウトがメインだったお店から、喫茶店『LOTUS』としてリニューアルした。

焼き菓子のお店として始めたきっかけは五年前、友人に『お菓子を焼いてほしい』とお願いされたことが始まりだそう。
リーズナブルで誰でも求め安い値段のスコーンやシナモンロールなどの焼き菓子は大変ボリュームたっぷりで、満足感を味わえるのがポイント。

隠れ家のようなお店ならでわで、お客とお店の距離が大変近い。
『お店をやってから友達が増えた』と嬉しそうに話すオーナーは、一人一人の客と楽しくコミュニケーションをとっていた。

定休日
火曜日夕方

営業時間
11:00~22:00

住所
沼津市下河原448

電話番号
055-956-4267

 

欧蘭陀館

別ページ有り。リンクにて直接つないでいます。

 

カフェブラン

沼津港を往来する人々が行きかう道に在る喫茶店、カフェブラン。
三十年間隠れ家的なカフェとして様々な人に愛される場所。

「一杯の珈琲を味わう時間が
かけがえのない「ひととき」になりますよう
おみせづくりをさせていただいております」

とホームページに書かれるように、人々の癒しであり、隠れ家のようなここはとある有名人のお気に入りでもあった。
その名は三国連太郎。映画界の名俳優で、釣りバカ日誌シリーズや大鹿村騒動記など数々の作品を作り上げてきた彼は、燦々ぬまづ大使に通算六回も選ばれた経歴があり、このカフェブランへと二十年通い続けていたという。
その時の注文ブレンドのコーヒーが、今でも三国ブレンドとして、三国連太郎ファンの人々に飲まれている。
ファンの方々は一杯を味わいながら三国連太郎という人物についてマスターから思い出を聞くのが楽しみなのだろう。

他にも、マスターが自ら手作りしている数々のお菓子は絶品。
贅沢にたくさんの生フルーツを紅茶で味わうフルーツティーも、県内外から多くのお客さんが求めに来るお薦めの逸品。

沼津港で魚を味わった後に寄るのもお薦め。
かけがえのないひと時、木に囲まれたこのお店で感じてみてはいかがだろうか?

※店内全席禁煙

営業時間
11:00~20:30
月一回不定休

連絡先
055-952-5781

 

ひもの和助

沼津において自慢の無添加干物を提供してくれるのが、この和助というお店だ。
明治初めごろ、初代が干物の製造と、卸しを行っていた。
地元で直接干物を売り、お客と向き合う形の販売方法として『お店を持つ』ということになった。
また、お店を持ったからには『うちの干物の味を知ってほしい!』という想いから、干物の定食を提供するようにもなったという。

一般的な干物の多くは、流通市場の都合で食品添加物が使われていることが多い。
しかし此処、和助では食品添加物を使わない干物として売り出している。
一時期、築地市場への流通を意識し、食品添加物を使用していたころもあったそうだが、三十年ほど前の先代から『使わない!』という方針になったそう。

「これが、和助の今後を大きく左右する出来事だったのではないでしょうか」

と、代表は語ってくれた。

お店で直接提供をしているだけあって、干物の味には自信を持っている。
此処は脂がのっていて、且つ干物に適した魚を厳選している。
例えば、沼津というとアジが人気だが、和助ではあえて沼津産ではなく、九州産のアジで干物を製造している。

「沼津のアジは刺身の方がおいしいと思います。私たちは干物を作るうえで、九州産のアジを選びました」

と、代表は干物の老舗としての目線から、沼津のアジを評価し、九州産を選んだ理由を話してくれた。
この自慢の味は、かの有名な大俳優三國連太郎も時々足を運んでいたという。

県内放送などでよく取り上げられている地元自慢の干物の味、ぜひ味わってみてほしい。

TEL:055-962-0756
住所:下河原町51-2
定休日:日曜日
営業時間
ランチ:11:30~14:00
販売:9:00~17:00

テクテクあるくわVol 1掲載店その1

沼津駅~御成橋エリア

伊太楼

沼津駅北口に少しお高そうな外観をした一軒のお店がある。
沼津市民のソウルフードと言えば、あんかけパスタ。この伊太楼という店は、そのあんかけパスタをがっつりと食べられるお店だ。
綺麗で洒落なBGMがかかる店内で、あんかけパスタの他にも、イタリアンのサイドメニューや、多数種類のピザを味わえるのが色んな層のお客さんが来る特徴。

メニューを開くと、あまり見慣れない名前がちらほら……でもご安心。
このお店はどのプレートにどんな具を使っているかがすべて載っている、わかりやすいので注文しやすいという誰にでも親切なメニューだ。
お薦めはレバーソテーを使ったカルーソ、そして子供に大人気の料理ハンバーグのプレートだ。
何度か通ったならば、オリジナルのプレートを作るべく、トッピングを活用しよう。
貴方だけのオリジナリティあふれるあんかけパスタが完成する!
パスタがもっと欲しい?そんなあなたには麵増量ももちろん完備。
大盛り、特盛り、特々盛りの三段階!特々盛りとなると大体二倍以上の麺が増量されるぞ!

お酒も飲みたい?そんなあなたにもワインフルボトルのメニューが!
どんなワインがどんな特徴かまでしっかり明記されているのでその時の気分や、注文に合わせたワインを飲むといいだろう。

ランチタイムに行くのもお薦め!なんと、平日の14:00までソフトドリンクが半額!?
お仕事のお昼休みにおなかを減らしたサラリーマンなどに大変優しい。

お店の外装で臆することなかれ、中は大変誰でも変わらない味を楽しめる、よき空間が広がっているのだから。

営業時間
11:00~21:00

定休日
火曜日

お問い合わせ
055-921-7292

 

千楽/千楽北口

千楽というと、沼津に住む地元住民の方々にとって思い出深い老舗のハヤシライスを提供し続けてくれる、思い出のお店だ。

千本浜に最初開店したこのお店は、八十年前から自慢のハヤシライスを提供し続けている。
自慢のハヤシライスだけでなく、もう一つの看板商品であるカツ丼も大変ボリューミー。
食べたい盛りの若者たちからみても、そのボリュームは圧巻の一言に尽きるのではないだろうか?

ところ変わって沼津駅北口方面に開店している千楽北口店。
こちらは昭和の54年ごろに、『千楽本店から独立した味』として営業を開始した。
北口には当時ビルが少なかったが、今ではビルも大変多くなり、サラリーマンのお客が多く増えたという。
北口店のお薦めはハヤシライス以外にも、ロースカツ丼の上がある。
もちろん並もあるが、上だと肉の質、厚さも違うため、驚く人が多いのだとか。
本店にも負けないボリュームにも、ご注目あれ。

ちなみに千楽という店はこのように繋がりがあるのは見てわかっていただけるだろう。
これを読んでいる方の中には「お店仲ってどうなの?」と、考える方もいるに違いない。
本店の代表者は『兄弟姉妹仲がいいのが一番だよ』と、今でも親戚付き合いが継続していることを朗らかな笑顔で話してくれた。
北口の代表者は『駅を挟んでお客の取り合いなんて話は考えてもなかったよ』と、お客の好みが千差万別であることを前提に、両方好きでいてくれても全然良いことだと語った。
客によっての好みを良しとし、気に入った店に通い続け、千楽というお店そのものを愛してくれることを望んでいるようにも見えた。

本店の方は『商売はとても面白い。楽しいし、だからこそ達成感も強い』と、最期まで商売人でありたいと語ってくれた。

北口の方は『お客さんの要望で段々と裏メニューができてくる。忙しい時を避けてくれれば相談には応じたい』と、お客の好みに合わせた品の提供に余念を欠かさないことを語ってくれた。

お店が分かれても『それもまた道』と受け入れ、応援するその姿勢こそが、千楽というお店が長続きした一番の秘訣なのではないだろうか、そう感じさせるお店であった。

千楽本店
営業時間:11:00~14:30/17:00~20:00
定休日:火・第一&第三水曜日
TEL:055-962-1946
住所:沼津市下本町20

千楽北口店
営業時間
平日:11:00~14:00/17:00~20:30
休日:11:00~14:30/17:00~20:30
定休日:水・第一&第三木曜日
TEL:055-921-1114
住所:沼津市高島町5-16

 

どんぐり

桶に乗った品物が水に流れてくるという『和』を感じさせてくれるこのお店は、昭和五十一年の創業からずっとこの水を流すシステムを続けている。
店主は埼玉県の大宮にある、このシステムで特許もとっているというとあるお店に出向き、リスペクトをしたのだという。
他にも多くのお店がこのシステムを採用していたらしいが……少なくとも、現在静岡県でこの様子を見ることができるのは、ここだけだろう。
なお、3.11の地震の際には揺れで水が大きく零れたほど、ここではたくさんの水が使われている。

店内には店主の趣味で集めているレコード、ジュークボックス、レトロゲームの数々が飾られていて、多くの人々の目を引いている。
ここは外国人にも人気のお店なのだが――上記の数々よりも、東海道五十三次の絵に多くの外国人が歓喜するのだという。そんなお客が、桶の流れる様子を動画に撮影し、投稿したところ多くの同国の人から反響もあったらしい。
海外からのお客が増えたことで、和の内装ながらもトイレを洋式へと改装し、食券販売機の上に英語で書かれたメニューも置かれている。

そんなどんぐりで味わうならばお茶漬け、そしてあんみつだろう。
お茶漬けの出汁は地元でとれたサバとカツオから丁寧に取っている、繊細かつ豪華な香りが特徴だ。

人気が高く、認知度も高いゆえに数々のテレビや雑誌にも取り上げられ、芸能人も多く来ているのだが――なんと、2016年の二月ごろにはAqoursの声優たちも訪れたのだという。
店主がこのことに気付いたのは夏ごろ、狩野川花火大会後で、最近賑わっているラブライブサンシャインって何だろう。と調べたところ、気づいたのだそう。

ネットの書き込みではね、『どんぐりは昔からのお客を大事にしてるからアニメでの登場を断った』って書かれてるんですがね、全然そんな覚えもないどころか、オファーさえも来てないですよ。出てみたいなぁって思うんですがね。

と笑いながらも、既に登場している聖地を少しばかり羨ましがっていた店主。
過去にフィギュアを携えて来店したファンに向けて『桶で流すかい?』と、奨めたこともあるらしい。
桶で流した動画などは、動画サイトに公開されているので是非探してみてほしい。
このお店は皆が思っている以上に、様々な層の客へと理解を示している。

営業時間
11:00~19:00

定休日
水曜日

お問い合わせ
055-951-1777

 

中央亭

創業してから70年も地元の人々に愛されてきた餃子のお店。それが中央亭だ。
ここの餃子は支店も、姉妹店も、のれんを分け合ったお店もない。ここだけの完全なオリジナル。
日本の餃子としてメジャーな焼き餃子と、中国の餃子としてメジャーな水餃子の中間を行く、焼いてからゆでるという特別な餃子。
創業のころに今の店主の祖父母が考案した皮・餡・こだわりの形は連日求める人たちで長蛇の列が出来上がる。
気づけば今の中央亭になる前のころをよく知る人だけではなく、今の店主が子供のころをよく知っている人まで、親子四代に渡ってその味を楽しみに来るお客も多い。

「昔まだ幼かった子が大人になっても、結婚しても家族を連れてきてくれて、お客さんの成長を見ている気がする」

と、店主は語る。
また、ここ数年でメディアの紹介も増え、新規のお客さんも多くなったそうだ。

「芸能人の方が偶然食べに来てくれたり、紹介された雑誌を見て来てくれるの」
「テレビ放送の後、福岡とかから夜行でわざわざ並びに来てくれるお客さんもいた」

と、様々なお客さんについて語る店主の顔は、とてもまぶしく見えた。

老若男女あらゆる層に人気の中央亭の餃子、貴方も並んで一度召し上がってはいかがだろうか?

営業時間
店内飲食 11:00~完売まで(平均13:00~13:30頃には完売)
予約受付 9:00~18:00(先の日の予約もOK)
予約受け取り 11:00~18:00

定休日
月曜・第三週の月火
正月・八月は不定休

お問い合わせ
055-962-4420

 

桃屋

お昼時、新仲見世商店街を抜け、あげつち商店街へと入ったところで多くの人が並んでいる光景を見ることができる。
皆が求めているのはこの『桃屋の総菜サンド』である。
元々百年前に肉屋として開いていて、今から六十年ほど前に今のお店として誕生した。

製作者が元々映画好きで、映画を見る際に「パンと総菜を一緒に食べたほうが楽だな」という、サンドウィッチにも似た発想で生まれたのが、人気の総菜パン。
桃屋の特徴と言えば甘いドロッとしたタレだが、これはここオリジナル。
バターなど様々なアクセントを試したそうだが、一番よく合うのがタレだったという。

親子三代長く人々に愛されている自慢の味、優しい美味しさを味わってみてはいかがだろうか?

TEL:055-962-7292
住所:沼津市町方町5
定休日:水曜
営業:10:00~完売まで

ダイヤコーヒー

永代橋の十字路を駅側から見て右側に曲がり、まっすぐと進んだ先左手に見えるのがダイヤコーヒーというお店。
名前が『ダイヤ』とあるだけあって、お店には黒澤ダイヤのポスターなど飾られている様子が店外からも見ることができる。

70年前に、先代が三枚橋の図書館付近に開店したお店が始まり。
六十年前に永代橋付近で三十年間お店を続け、その後三十年前に今の場所にお店が立ったという。

七十年と長い期間お店が続いているだけあって、沼津の街並みの栄枯盛衰を見てきたダイヤコーヒー。
今では核家族化によって寂しい想いをする定年後の人たちが交流を求めに来る店になったという。
『来易く来れて、そして気軽に話せるところ』であると、マスターは語る。

また、今ではラブライブ!サンシャイン!!の影響で、今まで家の中にいた若い人たちが外に出てくるようになり
『減っていた若い人たちとの交流が増えた』と、マスターは大変喜んでいた。

ホットコーヒーながらも熱すぎず、あたたかなマスターの元で、訪れる方々とのひと時に興じてもよいだろう。

営業時間
10:00~17:00
※お客さんが訪れると営業時間外でも開店してくれるとのこと。
不定休

沼津市出口町339-1
TEL:055-962-3869

ラブライブ!サンシャイン!!パズルラリー紹介

2016/10/15から、2017/6/30までの間、沼津・三津旅館組合とアニメ公式のコラボイベントとして
ラブライブ!サンシャイン!!沼津・内浦&西浦お宿探訪パズルラリー
が開催されている。

『三津旅館組合』はAqoursと縁が深い内浦重寺(淡島付近)から西浦大瀬まで、沼津市内浦・西浦地区の旅館・ホテル組合です。組合員7軒の宿が協力し、ラブライブ! サンシャイン!! ファンの皆様に楽しみながら当地を探索し、喜んでいただけるコラボ企画として「お宿探訪パズルラリー」を開催いたします。
全てのお宿を巡ってオリジナルジグソーパズルを完成させましょう!(パズルの仕様:B5サイズ12ピース)参加宿では等身大パネルも設置し、皆様のお越しをお待ちしています!
(特設サイト公式HPより)

当ページでは、期間延長したこれを機に当イベントをより周知させ
より盛り上がってもらうべくイベントの概要や、お得やお薦めな情報等を解説したい。

参加方法

1.対象宿のいずれかでラリー参加費として1000円(税込み)を払うことで、パズルの外枠を受け取る。
2.対象各宿で宿泊もしくは食事や入浴を行うと、1000円分毎にパズルピースを一つ入手できる。二つ求める際は2000円分必要なので注意。
3.パズルピースをすべてそろえたら三ノ浦総合案内所へ持っていき、『三津旅館組合公認オリジナル完了証明書』を受け取る。

対象宿については下記に記す。

対象宿
※宿名にはHPのリンクあり
※臨時休業の場合もあるため、事前確認を推奨する

安田屋旅館
沼津市内浦三津19
TEL 055-943-2121
12:00~20:00

宿泊もしくはお食事、入浴、お土産等
※2ピース対象宿

とさわや
沼津市内浦三津88-15
TEL 055-943-2002
11:00~17:00
定休日:火曜

宿泊もしくはお食事、入浴等
※2ピース対象宿

松濤館
沼津市内浦三津7
TEL 055-943-2311
11:00~16:00

宿泊もしくはデザート付きドリンク、お土産等
※土日などお土産のみの対応になる場合あり

浜の家
沼津市内浦三津42-3
TEL 055-943-2518
11:00~15:00

宿泊もしくは昼食

駿陽荘やま弥
沼津市西浦平沢92-4
TEL 055-942-2477
昼:11:30〜14:30
夜:16:30〜19:00
定休日:水曜

宿泊もしくは食事、お土産
※2ピース対象宿

オーシャン・ビュー・フジミ
沼津市西浦大瀬993
TEL 055-942-3052
平日:10:30〜14:30
土日祝:10:00〜14:30

宿泊もしくは昼食やお土産、入浴等
※2ピース対象宿

シーサイドイン大瀬館
沼津市西浦大瀬325-1
TEL 055-942-2220
平日:11:00〜14:30
土日祝:10:30〜14:30

宿泊もしくは昼食、お土産等
※2ピース対象宿

三ノ浦総合案内所→ゴール地点
沼津市内浦長浜83-124
TEL 055-941-3448
9:00〜16:00

このパズルラリーだが、別に一日ですべてのピースを集める必要はない
期間中に数回に分けてこの地を訪れ、何度かに分けて内浦~大瀬を楽しむためのイベントである。
宿近辺を観光し、じっくりと楽しみ、そのうえでパズルを完成させることが醍醐味のイベントだが――

まだまだ、実はあまり知ってもらえていない楽しみ方が多い
そこで、この先は意外と知られていない楽しみ方の中から一部を紹介していきたい。

 

東海バスのお得な乗り方を知ろう!

パズルラリー圏内を漫遊するにあたって、多くの方が利用する足と言えば東海バスさんである。
ラッピングバスの搭乗口は日々多くのファンでにぎわっていて、その姿を写真に収めようとする人々も多い。また、乗務員さんが大変ファンサービスがよろしいことで定評もある。

そんな東海バス、沼津駅から内浦方面へとバスが出ているがそのままの往復では約2000円と大きな金額を払うこととなる。
一回の往復でこれは痛い――しかし、そんなお財布へのダメージを軽減してくれるお得な乗り方がある。

得トクバスパック
あわしまマリンパークパック
伊豆三津シーパラダイスパック

東海バス全線フリーきっぷ

である。

得トクバスパックとは上記パックの場合、沼津港~該当地の往復券と該当施設の入場券がセットになったものである。
どちらのパックも約1000円ほど得をするので、観光と合わせての移動手段にぜひイチオシのセットだ。

全線フリーきっぷとは、二日間(もしくは三日間)東海バスの全路線が乗り放題となるお得なきっぷである。
購入からこの期間の間はいくらでも東海バスを利用できる。
数日間がっつりと内浦方面を回る際にはこのきっぷを利用するのもお薦めである。

得トクバスパック
あわしまマリンパークパック    2130円
伊豆三津シーパラダイスパック 2730円

東海バス全線フリーきっぷ
二日券 3900円
三日券 4600円

・ラッピングタクシーは意外に簡単に乗れる!?

伊豆箱根タクシーグループで現在運行中のAqoursラッピングタクシーと言えば、イベントの時にその姿を見せてくれることの多いファン垂涎のサイン付きタクシー。

このラッピングタクシーは決まった営業所へ電話をすることで貸し切り予約をすることができるのだが……
チラシにも描かれているそのお値段は各台二時間・駐車場&有料道路別料金で11,920円。
四人で貸し切れば一人約3,000円ではあるものの、なかなか手を出しづらいという話もよく聞く。

――でも、ラッピングタクシーに乗ってみたい。
そんなあなたに大事な情報。

ラッピングタクシーは通常のタクシーとしても運行している!

伊豆箱根タクシーの公式HPや、色んなところで見られるラッピングタクシーのチラシだと貸し切り情報の方に目が行きがちだが、当然貸し切りのない時は通常のタクシーとして運行している。

電話予約をしていなくても、空車であれば普通に乗ることができるし、貸し切り予約がなければ担当営業所に電話して指定することも叶う!
担当乗務員さんが動かしているタイミングで乗れると、ラッピングタクシーの専用名刺ももらえるぞ!

キャラによって所属している営業所が異なるので、電話をする際には注意をしよう!

津島善子・小原鞠莉・黒澤ダイヤ・黒澤ルビィ
のラッピングタクシーの問い合わせは
055-924-6300
伊豆箱根タクシーグループ沼津営業所まで

高海千歌・桜内梨子・松浦果南・渡辺曜・国木田花丸
のラッピングタクシーの問い合わせは
055-969-1773
伊豆箱根タクシーグループ長岡営業所まで

・こんなものが頼める! パズルラリーおすすめメニュー!

パズルラリー対象宿は各自パズルラリー用のメニューが用意されていたり、既に各宿を回ったファンにとってお薦めのプランなどが存在する。
このページではそんな数々のお薦めから一部を紹介する。

浜の家(2ピース)
 アジの活き作り

※生魚が苦手な方はアジフライにもできる

サザエのつぼ焼き

とさわや(2ピース)
マグロ丼

ヨハネカレー(羽根つき)


※ドリンクをつけると2000円を超える

松濤館(1ピース)
プリン&ドリンク

やま弥(2ピース)
鯛丼サンシャイン!!沼津セット

オーシャン・ビュー・フジミ(2ピース)
豚汁

みかん汁粉

各種お土産(写真は一例)

 

ここで紹介した楽しみ方は、あくまでも我々が調査したうえで発見した情報の一部にしか過ぎない。
他にも十人十色、数々の楽しみ方があるので、ぜひ自分好みの楽しみ方を開拓して、自分だけのコンプリート思い出アルバムを制作してほしい。

沼津駅~港間 その他聖地

沼津駅

沼津市の玄関口であるJR沼津駅、御殿場線と東海道本線の二線が通っている。
アニメでは三話・六話・七話等様々な箇所で登場。
七話では東京へ向かう彼女たちが電車に乗っているが、シーンを見る限り新幹線には乗らなかったと見える。

ちなみに、東海道本線→総武線(京浜東北線・山手線などもある)の乗り継ぎで沼津→秋葉原へ向かうと片道で二時間半かかる。

また、北口と南口での交通は駅構内を入場料払って通るか、西側の『あまねガード』を利用し通り抜けるしかない。
名前の由来通り「あまねく人に歩かれている」が、道の狭さに反して交通量も多く、不便に感じる人も多い。

BiVi

三話にて梨子と善子が対面したシーンに映っているのがショッピングモールBiVi
中にはゲームセンター、カラオケ、インターネットカフェ、映画館等遊べる場所がそろっている。
映画館であるシネマサンシャイン沼津は、実は静岡県初の4DXシアターの導入がされていた。

リコー通り

真ん中の伸ばし棒の照明が切れたままで、『リコ通り』とファンの間で言われることもあるこの通り。
光学機器メーカーのリコーが名前の由来。
北口側のメインストリートだと一般的に言われているらしく、通りを進んでいくとイトーヨーカドーやイシバシプラザなどが在る。
まっすぐ進み、国道一号線まで出ると沼津市の明治資料館に行くこともできる。

駅前の石像

東京出発前のヨハネが立っていた場所に在るこれは、井上 靖の母子像。
井上 靖とは、2007年放送の大河ドラマ『風林火山』の原作者であり、ほかにも『しろばんば』、『あすなろ物語』などを書いた沼津を代表する文学作家。
千本浜公園にも文学碑が存在し、長泉町には井上靖文学館がある。
この文学碑には出典がなく、彼の≪当時の原発への反対意識≫をつづったもの。また、沼津朝日新聞社にも同様の文が見られる。

さらに、その隣にはSLのモニュメントがある。
沼津は静岡県で初めてSLが走った町で、蛇松線という路線が駅~港間で通っていた。
現在、この路線は蛇松緑道という遊歩道として整備されているが、沼津港に近づくほど当時の線路の形を見ることができる。

イーラde

沼津市内で最も高いとされている再開発ビル。
名前のイーラは『時代』の意味を持つ『Era』と、『いいでしょ』の意味を持つ『いいら』の意味がある。後ろのdeはイーラという名称がすでに別の場所で使われていたことによる後付けらしい。
一階にはタリーズやミスタードーナツなどと人が絶えない様子がうかがえる。

また、同じく一階には『雅心苑』という店があり、ここの団子はお土産としてお薦めの逸品である。

仲見世商店街

ヨハネ逃走ルートや、PV撮影時のシーンで印象に残る方も多い、沼津駅南口エリアの顔ともいえる商店街。
実は公式HP兼ショッピングサイトとして『エヌショッピング』というサイトを解説している。
他の聖地では三話・四話でおなじみのマルサン書店や、クリスマスシングルのドラマパートで改めて話題となったやば珈琲などが店を構えている。

沼津ラクーン

ヨハネ逃走時に曲がり角で女性にぶつかりそうになるシーン、あの位置に建っているのが沼津ラクーンである。
カラオケ店や吉本劇場などがあるほかに、三階にはたかラボというスペースがあり、そこでは沼津の宝100選や地元名産の紹介などがされている。
FreeWi-Fiと電源などもあるそうで、聖地巡礼の帰り間際にゆっくりするにはいい空間だろう。
また、定期的にご当地アイドルのイベントなどもある。アイドル好きの方にもぜひ。

アーケード名店街

江戸時代のころからメインストリートのような立ち位置で活況を呈していた商店街。
毎月一日に、当商店街各店がお買い得なサービスを行っている『ついたち市』が行われている。
五話のヨハネ逃走ルードで登場した看板は、撮影スポットも親切に示してくれている。

ゲーマーズ沼津店(ヌーマーズ)

皆さんご存知ゲーマーズ。
ヨハネが看板娘に選ばれるまえからパネルなどが展示されており、のっぽパンやAqoursウォーターの販売も行われている。
先行販売の商品も多く、常に人でにぎわう様子が見られる。
声優直筆でメッセージが書かれた交流ノートにご注目!

中央公園

八話で千歌が車に乗るシーン、そこで出てきたのがこの中央公園。
年間を通して多くのイベントが行われており、ラッピングバスの展示イベントも行われたことがある。

狩野川

九話の未熟DREAMER披露シーンにて使われていた水上ステージがあった場所。
毎年花火大会が七月末~八月初めの間に行われる。
なお、水上ステージは昨年の花火大会では使用されていない。

また、あゆみ橋から沼津港の間にかけて、渡し船が出ている。
さらに、あげつち商店街のLot.nでは狩野川でのカヤックを楽しむこともできる。
……が、潮の満ち引きで水位と流れの速さに大きな違いが出るので、注意。

中央公園と香貫公園を結ぶ『あゆみ橋』は、世界初の特殊な複合構造で作られた橋である。
ケタ橋(ガーダー橋)という仕組みと、吊り橋に類似したシャチョウ橋という仕組みを組み合わせた独特なフォルムが特徴的だ。

千本浜公園

富士山がよく見えるスポットでもある此処。
井上靖の文学碑が在ったり、桜が植えられていたりと、目で楽しむ空間が広がっている場所。
ジョギングなどに最適な場所とされていて、沼津の健康スポットである。

 

取材録・御用邸

御用邸とはそもそも、天皇陛下の別荘として扱われ、その後、記念公園として公共に見せることができるようになった場所である。できれば一度だけ訪れてみるのも良いだろう。
こちらに向かった私達の理由はもちろん某アニメのメインキャラクターの一人の家のモデルとなっていると言われていた御用邸で行ったインタビューだ。
そのインタビューに快く受けてくださったのは御用邸の副所長である吉澤氏である。たくさんのことを話してくれた有難いお方だ。

 

・ アニメについて思う事はありますか?

「御用邸の会議がありまして、沼津市がこういう形で売り出しているのを教えてもらっていました。それで初めてアニメの事を知りました」

その時吉澤氏はまだ深夜放送だとは知らなかったようである。彼はアニメなので、子供も見る早い時間だと思っていたので、番組表で探してみたところ見つけることができなかった。のちに受付の係員に聞いて、深夜番組だと知って驚いたそうだ。
また、一作目を知らなかったので、若い職員に『例のアニメ』っていう物語はどんなものなのっていうことを聞いたそうだ。

「松月さんや安田屋さんとアニメで繋がるとは思っていなかった」とも言っていた。アニメを通しての繋がりにも驚いていたようだった。

逆にこう質問された

「原作を作った方は沼津出身なのでしょうか?」

なぜそう思ったのか。それはこの沼津をモデルにした理由がわからないそうだ。もちろん、舞台にしてくれたのはありがたいが、私達もまたそう思ったことがあるので共感できた。それほど、忠実(多少美化されているが)に再現されているのだ。
また、年に1度開催される紅白歌番組にて前作の話をすると驚く様子を見せた。紅白を見ていたけれども、好きな歌手だけしかみていなかったそうだ。まぁ、アニメのことが好きでなければ、見ようとは思わないだろう。
彼は調べて、ラッピングバスの事も知ったようで、アニメの凄さに関心と驚きを隠せない様子だった。

 

・ 吉澤氏にとっての御用邸の見所

吉澤氏にとってのオススメは西附属邸だそうだ。当初、天皇の別邸であった本邸は終戦の1ヶ月前に大空襲によって、狙い撃ちされたように焼夷弾を落とされ、焼けてしまい今は残っていない。その代わりに西附属邸が別邸となり、東附属邸は昭和天皇や彼のご兄弟の学問所となった。

「本邸が残っていないのがとても残念です」と彼は語った。

「もしまだ、本邸が残っていれば、もっとこう皆さんに来場して見て頂きたい施設になっていたでしょう」

本邸は15万6千平方メートル、4万7千坪、東京ドームの3.3個分の広さがあったそうだ。それに本邸は部屋が95部屋あり、全て平屋だったのですごく広かったそうだ。明治時代には珍しい洋館もあった。本当に惜しい。

 

・ 近頃の変化は?

「ご家族連れの方がいらっしゃったんですよ。息子(男子中学生)さんが『ぜひとも自宅のモデルになっている東邸を見たい』と言っていました」

案内はしたけれども、建物の中に入ると、息子さんは家族に説明をしていたそうだ。ファンが家族連れで来る事と中学生が家族に説明していた事に対してとても驚いていた。
アニメとは関係ないが某スマホゲームの方で問題が発生している。

「夜間でもこの周りをうろうろしている若者が多くなっています」

警備員が夜間にパトロールしていると、中に入ってこようとする人がいた。「ここは朝九時から開くから、そうなったら入ってくれ」と注意。
皆さんもマナーには気を付けて(>―<)/

 

・ 現在の取り組み

「防空壕の中を整備して、お客様をご案内できればと思っています」

御用邸にも防空壕は存在しており、陛下用とお付きの人用がある。しかし、防空壕は国のものであり、まだ開いていない。
難しいのは、御用邸は偉い順に国、沼津市役所、管理政府と言う構成になっており、吉澤氏は市の職員ではなく、吉澤氏はその下の管理政府の社員の一人である。国の建物等は市役所担当だが、土地自体は国のものなのだ。市役所にも防空壕の鍵はまだ渡されていない。なので、飛び越えて、こちらがお願いというのは今のところ無理があるそうだ。
防空壕が開かれたらまた学ぶべき事が増えるのではないだろうか?それに未だにほとんどの者が見た事がない御用邸の防空壕の中だ。興味を惹かないわけがない。
私達が生きている間に、ぜひとも中が見られるようになって欲しいものだ。

 

・ 形態の維持

外国の100年、200年の建物は若干手直ししながら、昔の愛着をもって利用している。
どうやら、御用邸も少し似ているようだ。

「よくいうじゃないですか。『風通しが悪いと痛みがはやい』と」

日本の建築、とくに木造っていうのは中の人間の呼吸に呼応する。
窓を閉め切っていると、湿気が多くなり、痛みが出る。人間が見ていて、電球でも切れたらすぐ交換したり、障子も破れていたら張り替えたりするなどをして形態を保つ。海外と違うのは御用邸の場合は『修理』というところだろう。いずれにせよ、両者とも人の手によって今も形態を保っているのだ。
もちろん、手直しもしている。国の歴史上、学術上価値の高いものに付けられる名勝指定を受けている。なので、大げさに変えられず、今後どこを手直しするか考えているようだ。

 

・ こういうのがよろしくない

毎年のごとく、御用邸の近くにある海が海水浴場になる。そして、隣に学習院の保養所があり、その前が海水浴場。今年のシーズンは終わったが、8月の第一周目までは学習院の方もそこの保養所で、合宿みたいに一年生から三年生が交互に来て泳いでいる。
そういうのもあり、若者が夜、花火をする。

「花火をするのは良いのですが、マナーをもうちょっと守って欲しいです」

前は花火を御用邸の方に向けてやっていた若者がいた。それで芝生を焼いたことがある。それ以来巡回を強化している。10時までと看板に書いてあるのだが、それも無視してしまっているようだ。
そして、ご近所に自宅がある方々が流木を海岸清掃といってまとめている。それはなるべく火事にならないように配慮したものなのだろう。しかし、どこにでもいるもので夕方あたり何者かが故意に、流木に火をつけた。

「だから毎日、警備員が点検しているのですけども」

警備員がフェンス越しで、花火をフェンスの方に向けないように注意をしているが、当の警備員は「少し怖い」と思っていることを吉澤氏は苦笑しながら話してくれた。御用邸の方で火事になったり、故意に火をつけたりされる危険性もある。それ以外に、注意したことにより、相手が逆上し、ナイフで刺されてしまう可能性もある物騒な世の中なのであまり強く言えないようだ。
夜中に騒がれることも、その様な物騒なこともあるのは本当にゾッとする。できれば、周りの迷惑を考えて欲しいし、自分の憂さ晴らしのためだけに人や歴史ある建物を危険にさらさないで欲しいものだ。

 

結果
御用邸はアニメの経済効果などに対して驚きを隠せないようだった。アニメ関連のマナーの問題はない。しかし、毎年のごとく迷惑をかける人間はいるようだ。

 

取材後、
我々は吉澤さんのご厚意により、東附属邸の中と周りを見せて頂いた。

取材録・安田屋旅館

9/15 11:00
我々取材班のKとTの両名が向かったのは、老舗旅館としても名高い安田屋旅館。
アニメ放送も終盤に差し掛かり、忙しい中の準備時間。
そんな時間に我々を快く迎えてくれたのは若女将の安田麻紀さん。
Kの変に堅苦しい挨拶もそこそこに、取材が開始された。

 

☆アニメについて

・制作側からのオファー

安田さん
少なくとも今年ではないですね。
それより前に、旦那の方にあちらから≪舞台にさせてもらいたい≫と話が来たので、≪使ってもいいですよ≫って感じに返したと聞いています。
その時に人気アニメだとか、そういうことは知りませんでしたね

 

・アニメに登場したことについての感想など

安田さん
ドラマ、映画、CMなどでここら辺が使われることは結構あったんですけど、アニメファンの人たちが一、二か月先までも押し寄せることは頭になくて。
最初はアニメ放送から終了までの間だけなのかなってイメージしてたのですけど、七月のアニメ放送前、六月ごろからちらほらとアニメファンだよって感じのお客さんが増えてきてて、九月以降も予約が多くなってます。
アニメ放送が終わってから全部回るつもりだっていう人の話は聞くので、おそらく今年いっぱいは足が絶えないのではないかなと思いますね。
でも沼津という土地を若い人たちに知っていただけて、来ていただけたということは活性化にもつながるので、ありがたく思っています

 

・来年以降の見解

来年以降もお客さんは絶えないよ。って声と、来年以降はお客さんが減るよ。って両方の声があってですね。
どのように対応していったらいいのかということには悩んでいてですね、スタッフの増員などとか。
今までに何かの舞台になってこれだけ人が来てくれる。という前例がないので、ウチだけじゃないけれども対応に困っているところが多いと思います

 

☆ファンとの関係

・ファンの宿泊客について

安田さん
皆さんネットにすぐ口コミを書き込んでくれたり写真を挙げてくれますから、私たちではなかなかできないことをしてくれて、とても助かっています。
何を書かれているか、それが時々怖くなる時もありますけれども(笑)
でも、その分気が引き締まりますし、いいことを書いてもらえるようにお客さん一人一人にしっかり対応していきたいです

 

・ファンに関する不安他

安田さん
個人的には、感じることはそこまでないです。
ただ、ウチの息子も通っている長井崎中学校の方で、敷地に入っちゃう人がいたり、通っている子供が怖がってしまっているなどという話はちょっとずつ聞きます。
もちろんアニメに出てきているそこを撮りたい、行きたいっていうファンの方々の気持ちもわからないわけではないです。
でも、こういうことがあると子供を送り出す親としては少し不安になりますね。

他には……ウチに泊まっている一般のお客さんの中でも家族連れの方々とかは、隣の部屋が男の子ばかりで――見た目がいかついわけではないから『そういう怖さ』ではないけれども、圧迫感というか、男の子ばかりの場所で≪わたしたちだけ女だったことが少し怖かった≫という意見をいただくこともありますね。
これについては、最近HPの最新情報で≪こちらアニメの舞台になっています、アニメのファンの方でにぎわっています≫といった旨を、アニメファンではないお客さん向けにお知らせしています。
これを見たうえで、≪じゃあこの時期は外そう≫とか、≪それでも泊まりたい≫と理解を得られるように取り組んでますね。

あとは、地域のおじいさんなども、急に若い人たちが訪れるようになったことを少し怖く感じている人もいるのかなと。
全然怖いことをする人たちじゃないとわかってしまえば大丈夫なんですけれども、今までが若い子たちでにぎわうような街ではなかったので、そのギャップに戸惑う人たちがいるのかなということは感じますね

 

・ファンがしてくれたこと

安田さん
海辺のゴミ拾いをしてくれるファンの子たちがいますよね。
聖地を綺麗にしようという運動をしてくれていたりする人たち。
家族連れの方たちが綺麗な海で泳げたりしてくれたのもこういったファンの方たちによるおかげですね。
なので正直、悪いことや困ったことなどよりは、いいことをしてくれた方が多いし、大きいですよね。悪いことはあんまり目につかないです。
これからもそんな人たちだけでいてくれればうれしいんですけれども、中にはハメを外す人たちもいるらしいので避けてほしいなぁとは思います

 

ここで、営業回り中であった三津郵便局局長 山下清文さんが偶然にも来店。
彼は先日の三ノ浦総合案内所さんや松月さんでの取材中にも偶然遭遇している。
ここから先、我々は彼を交えて取材を行った。

 

☆山下さんについて

・取材時にお会いするのもこれで三度目ですね

安田さん
まぁ、会うの三度目なの?

山下さん
そうね、案内所の時は俺が大村さんに呼び出されてね、着いたときは取材は終わっていたころだけど。二回目が松月で、※卯月君を連れてた時に彼ら(K、T)がいてね
※静岡県六区の衆議院議員『勝俣孝明』氏の秘書、『卯月輝』氏のこと。

安田さん
そうなの……頼りになるんですよ、この人。ここの住民で一番この地域のことが好きな人だと思う

山下さん
いやぁ、ただアニメが好きなのかもよ?

 

一同から笑いが巻き起こったところで再びファンについての話題へ。

 

☆ファンとの関係2

安田さん
悪いことしていく人は今のところいないと思います。むしろね、忘年会シーズンで変な酔い方して障子壊して行くだのね、そんなことするひともね?

(山下さんを見つつ)

山下さん
そうだね、うん、酔って畳に吐いたりとかしないもんね

(目を反らしながら)
※山下さんが下手人だそうだ

 

安田さん
そういうことしていく人は見ないですからね。
マナーよくご飯を食べて、無茶な酔い方もしないし。
あるときは、予約当時が未成年だったお客さんがいて、法律の問題でお酒の提供ができないって話だったのだけど。当日≪予約当時は未成年だったけれども二十歳になりました≫って言われまして。
こちらとしても確認しなければならないので、≪身分証明書を見せてほしい≫とお願いしたところ、わざわざ宴会所から部屋に身分証取りに行ってくれたんです。
普通なら逆ギレしちゃうような子がいると思うんですけど、そんなこともなく快く答えてくれるような子たちなんです

 

☆沼津について

・おすすめのスポットがあれば教えてください

安田さん
大瀬は行った方がいいよね。※神池――シンイケ? 読み方どっちだっけ

※かみいけと読むのが正解。

 

安田さん
淡水の池なの。すぐ隣が海なのにそこは淡水で、パワースポットにもなっているんです

※大瀬崎は『沼津の宝百選』という沼津の見どころにも選ばれている場所で、G’sマガジンにも一度大瀬崎らしき場所が使用されているそうな。

山下さん
あとは気多(キタ)神社とか。気多神社はそうね、よく※ドラマの撮影をしているの。昔は寅さんが撮影してたらしいよ

※つい最近だと竹内涼真氏主演の『時をかける少女』がある。

安田さん
あと長浜城跡は絶対行った方がいい!ここに来たなら一回登ってほしいですね

 

山下さん
アニメにも出たしね、一番上のところ。あとは……※発端丈山かな? あれもあそこから撮った写真が使われているらしいし。あとは重須に湧水があるところがあった

※1stシングルのMVにて登場。複数ある登山道のうち特定の場所から登らなければこの絵は撮影できないそうだ。

 

☆安田屋旅館の取り組み

・今後について

安田さん
今後なにやってくかについては――全く考えてないです。今までのイベントなら、年に三回欠かさずやっています。
秋は落語、もしくは三味線を十年くらいずっと続けていて、文化の日か前後か。
春は春で、今まではお雛祭りということでやってて、来年はまだちょっと考えています。
これがウチの二大イベントですね。
あとは太宰さんが『斜陽』を書いた場所として有名なので、太宰治生誕祭というものを毎年誕生日前後の日曜日にやっています。
太宰さんのファンは多いので毎年来てくれる人がいるのでありがたいです。

……新しいことなにしたらいいかね?
山下さん
アニメファンの集いで、年に一回だけとかでやってみてもいいんじゃない?
安田さん
……やっちゃう?

 

・日帰り入浴について

安田さん
昔からやってるんですよね。温泉がもともとはうちだけだったんです。
なかなかこの地域で温泉に入れなくて、だからたぶん日帰り入浴を始めたんだと思います。
今では松濤館さんにも温泉がありますね

 

☆最後に

・このレポートを見てくれる人たちにメッセージだけでも……

山下さん
≪私も……内浦のファンなんで、私に会いに来てね≫とか――ダメ?

安田さん
意味が分からない! ダメだよそれ絶対!
気を取り直してリテイク
安田さん
沼津にお越しの際は、あったかい人がたくさんいる内浦に寄って行ってください!

 

安田さん、山下さん、ありがとうございました!