御用邸

 ただのお屋敷?いいえ、広く、歴史と美が詰まったお屋敷です。

私達は三島市役所近くから自転車でこの御用邸に向かった。
正直いうと自転車でも少しつらいものである。
だから、ここに来るなら車で来た方がいいだろう。

 

御用邸は明治26年、大正天皇(当時は皇太子)のご静養の為に運営された。昭和44年に廃止され、翌年から「沼津御用邸記念公園」として今まで親しまれている。園内は大きく本邸跡、西附属邸、東附属邸の三つに別れている。

なぜ本邸跡なのか?

それは戦争時にアメリカの空爆により本館だけが燃えてなくなってしまった。本邸は西、東附属邸よりも大きく、大きさは約四百㎡、東京ドーム3.3個分の大きさがあったといわれている。本邸がなくなって、代わりに西附属邸が別邸となった。

私的には本低跡の場所にある松の木と喫茶店である『主馬』をオススメする。
喫茶店の近くでは潮風に吹かれ、傾いている松の木々がよく見える。
外に座るスペースがあるのでそこで庭の眺めを見ながら、優雅に過ごすのもよいだろう。
たまにその近くでイベントをやるのでそれを楽しみながら甘味を食べるのも楽しいかもしれない。

 

西附属邸は明治時代の木造宮廷建築として、全国的にも数少ない貴重な建築物である。そのため、可能な限り原型に忠実に改修を行った。中には当時使われていた家具備品も保存されている。天皇陛下のご在室になれた建物は菊の御紋の入った手ふきの窓ガラス、フィラメント電球など見応えのあるものばかりである。

私がここで勧めるのは窓。手作りであり、日差しにより綺麗な光の反射が床を照らす。これが見られるのは御用邸ならではなのではないだろうか。

東附属邸は昔、昭和天皇とご兄弟が学習所としてご利用なさっていた所だが、今は茶道などに使われている。簡易的な茶会やイベントも開かれる。他にカラクリが存在している。

例えば、この写真にある引き戸は何と、角を移動できるようだ。そして、小さな庭を整備する人が足を脱がずにその庭に向かえるようにしているものもある。

中には歴史民俗資料館もある。そのため、その中で沼津の歴史を知るのもいいだろう。

沼津御用邸記念公園公式ホームページ

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